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グランドピアノの将来性

グランドピアノの将来性について話し合います。

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グランドピアノに将来はあるか?

生徒A     「美恵子先生、ボク将来ピアニストになりたいです。そしてたくさんの名曲を作曲したいです。」

美恵子先生 「A君それは立派な目標ですね。きっとあなたならなれますよ、良いピアニストに。でもピアノを上手に弾きたいのならピアノそのものについてもよく知らなければなりませんよ。良いピアニストはピアノの歴史についてもよく知っているものです。」

生徒A     「美恵子先生、ボク良いピアニストになりたいのでピアノの歴史も知りたいです。」

美恵子先生 「ピアノの歴史について考えるのなら、今から数百年もさかのぼらなければなりませんわね。
ピアノという楽器は最初はピアノとは呼ばれていませんでした。1600年代のハープシコードというのがピアノの前身です。」

生徒A     「ハープシコードですかぁ・・・ピアノという文字すら入ってないじゃん」

美恵子先生 「ははは、そうね、そう言われるとおもしろいわね。
このハープシコードという楽器は、音楽の歴史でいうとバロック時代にできたものです。いわばバロックを代表する鍵盤楽器ですね。この楽器、姿形は現代のグランドピアノとよく似ているんですが、いくつか弱点のようなものもあったようですわ。」

生徒A     「弱点ですかぁ?」

美恵子先生 「A君、ピアノの鍵盤を弱く叩くとどんな音になる?」

生徒A     「小さいっていうか弱い音が出ます」

美恵子先生 「じゃあ強く叩くとどんな音が出る?」

生徒A     「大きいっていうか強い音が出ます」

美恵子先生 「その通りね。これがピアノの最大の魅力の一つなの。でもピアノの前身であるハープシコードにはそういった機能がなかったの。つまり曲の中で強弱をつけたい大切な部分ではっきり強弱をつけることができなかったのね。いくら感情を込めて鍵盤を強く叩いても同じ大きさの音しかでない。美しい曲でもどこか物足りない感じがしてた。そういう弱点があったんです。」

生徒A     「それは致命的ですね。」

美恵子先生 「そうね、今考えれば大事な特徴が欠けていたことになるわね。でも物事というのは失敗と試行錯誤を繰り返して完成されていくものですからね。その後、18世紀初頭にクリストフォリという人が、鍵盤の弾き方により、音量の強弱を自由にコントロールできるようになった改良型ハープシコード、つまりピアノを作ることに成功したの。」

生徒A     「18世紀って産業革命の時代でしょ、ピアノもその頃なんですね。」

美恵子先生 「そうね、特に産業革命の進展と共にブルジョア階級っていうお金持ちの人たちがピアノを使うようになってピアノが広まっていったみたいね。」

生徒A     「先生、うちは貧乏なのでグランドピアノは買えません。もちろんボクのおこずかいでも足りませんし、たぶんお父さんお母さんのおこずかいを合わせても変えないと思います。どうしたらいいでしょうか。代わりの安いピアノを買ってもピアニストになれますか?」

美恵子先生 「ふふふ、ご両親のご経済状態を心配していて偉いわね。大丈夫よ、グランドピアノじゃない普通のコンパクトなピアノでも十分ピアノは上達できるし、良い音を奏でられるわ。それに今は電子ピアノっていうデジタル式に音を出すものもあって、安く手に入るようになっているわよ。電子ピアノなら夜弾いてもヘッドホンを使えばご近所にうるさくないから安心ですしね。」

生徒A     「へ~♪ それはいいなぁ。 先生、ぼく電子ピアノを買うことにします!
でもそうなると先生、グランドピアノはどうなっていくんですか。みんながグランドピアノを買わないとグランドピアノを作る人たちはみんなお仕事なくなっちゃうんですか?」

美恵子先生 「A君はいつも他の人のことを考えていて優しいわね。心配しなくても大丈夫よ、グランドピアノを買う人はまだまだいるし、グランドピアノならではの特徴もあるからたとえ電子ピアノが売れるようになってもこれからもグランドピアノは受け入れられていくでしょう。それにグランドピアノを作る人も他のピアノを作っていたりするのでお仕事を失ったりすることはないと思うわ。」

生徒A     「そうか、良かった~」

美恵子先生 「A君はピアニストになりたいって言ってるけどもうピアノを習い始めているの?」

生徒A     「いいえ、まだピアノも買ってないし、これから教室を探そうと思っています。」

美恵子先生 「わたしの友人がA君のおうちの近くでピアノ教室を開いていて、彼女はとても優しく腕もいいピアニストだからそこで習ってみたらどうかしら?よければ紹介してあげるわよ。」

生徒A     「えーーーっ★ いいんですかぁ★ やったーーっ じゃあ今日帰ったら早速お父さんに聞いてみます。」

美恵子先生 「そうね、OKが出るといいわね。」

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